6/16-1[電脳]コンピュータの仕組み その2
もっと抽象度をあげてみようか。前回は、入力をアナログと規定し、それをデジタルに変換することにより、計算を可能にし、再びアナログに変換して出力する、それがコンピュータだ、と言ったが、あながち間違いではないと思っている。だが、実際の所、アナログ、デジタルにこだわる必要性は全くない。コンピュータと言えば、一般にパソコン、携帯電話を想像するだろうが、安く売ってるAMラジオだって、電波という入力を音声に変えて出力するのだから、いちいちデジタルにしていないが、広義にはコンピュータとなる。
となると、コンピュータとはなんだろうか。まさしく、計算機なのだが、それにおける計算とはなんだろうか。つもるところ、情報の操作である。二つの情報を足しあわせる、比較する、片方を制限するなど。何らかの形で入力された情報に対して、何らかの出力をするのがコンピュータと考えることができる。
さて、それでは人だって、何らかの入力(刺激)を与えれば何らかの出力(反応)ができる。それにおけるコンピュータとの差とは何だろうか。コンピュータは入力から出力に関しては、一つのルールを持っている。そして、ルール以上の事は絶対に行われない。それがまさしく人と違うことである。定められたルール上のことしか行わない、ただし一意の答えとなるルールを定めル事ができればば必ずやる、それがコンピュータという奴なのだ。
何故、こういう事を言うのかと言えば、ただルールをそのまま行うのであれば、人間であっても時給を払えば行わせる事ができる。算数であれば人間だって行うことができる。逆を言おう、人間が手で行える範囲の算数しかコンピュータにはできない。ただ、コンピュータはその算数が、正確でとても早いのである。
ゆえに、現在様々なものがコンピュータに取って代われている。コンロの温度調節、銀行の処理、駅の改札、エトセトラ。これらは、人間なら時間はかかるが方法さえ一意に決まっていれば、単なる算数である。コンピュータも、一意に方法を定められたから、行うことができる。しかも、コンピュータに算数をさせるには、電源コードを差し込むだけでよい。こうやって、人間の仕事はコンピュータに取って代わられることで合理化されてきている。大量に算数が行えるおかげで、今まで手で書いてきたアニメがCGになったり、気象観測が大々的に計算できるようになっている。
そして、今現在、さらなるコンピュータの強みをはっきりと理解すべきである。ネットワークで接続されることにより、情報を場所を問わず伝達する能力をコンピュータは得た。つまり、入力と出力において、場所を限定されなくなったのである。アメリカで行った入力を、日本で出力することが瞬時にできる世の中になったのである。
人間であれば、目の前に画面があったり、紙があったり、話相手があったり、しないことには、入力と出力を行うことができない。なぜなら、人間には入力・処理・出力で一つの個体として切り離されている。実際、コンピュータも、単体として入力・処理・出力をもったパソコンとして売り出されているが、それだけをコンピュータとして認識すること自体がナンセンスなのである。ネットワークなど、所詮、情報を伝達する経路に過ぎない。
つまり、場所を問わずなんらかの方法で情報を得れば、場所を問わず何らかの方法で結果をもたらすことができる。それがコンピュータという奴なのである。
ここで原点回帰。前回の「Q,どうしてできるか。→A,できるように作られている。」に立ち戻る。コンピュータはこれだけの能力を有していながら、「解決する様に情報を変換する方法」となるルールが絶対的に必要で、コンピュータ自身には創造性の欠片もない。だから、今現在コンピュータの認識は、箱の中でウィーウィー言ってるコンピュータを抜け出すことができないのである。
そして、この状況からの脱皮、それこそがユビキタス・コンピューティングである。このコンピュータの基盤は確実に出揃いつつある。その時には、この状況に適応した新しいコンピュータ像が必要となる。繰り返すが、このコンピュータ像こそが、ユビキタス・コンピューティングである。(と、南那津は勝手に思っている)
今日はここまで。相変わらず、当たり前の話しかしてません。
実はこの話、の前半部。情報科学系では、何らかの入力に対して、ある規則に従って、何らかの出力を返すものを、コンピュータではなく、システムと呼ぶ。しかし、コンピュータのできることと言えば、まさしくこのシステムなのである。
いずれは、ユビキタス・コンピューティングの解説サイトみたいなのを作りたいなぁ。それを、かの坂村健先生に認めてもらい、そちらの研究室にお邪魔するのが俺の夢なんだが、東大院受験しなきゃならんのかねぇ。
あと、先輩に聞かれた質問、「プログラムって英語で書いてあるように見えるんだけど、なんでコイツはこれを処理できるの?」という質問に関しては、やっと、頭の中の整理が着いたので、暇な時につついてください。もうそんなことには興味ない?こりゃまた失礼。
|